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津波避難救命艇「ライフシーダー」設置

10月吉日 静岡ガスエネルギー株式会社 西部支店榛南営業所様にて、弊社取り扱い製品の津波救命艇「ライフシーダー」(㈱信貴造船所製)を設置いたしました。

全国では27艇目、県内では7艇目、弊社では3艇目の設置となります。

 

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それでは、艇後部の乗り込み階段から艇に乗り込んでみましょう。

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内部は写真の通り、かなり広々としております。窓や扉(ポリカーボネート透明)により、かなり明るく、閉塞感はありません。

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艇には、避難時に必要な艤装品と呼ばれる様々な救難備品が搭載されています。

艇の底には、定員25名の7日分の食糧と水が備蓄されております。艇後方には、避難時に自分の位置を知らせるEPIRB(救難信号発信機)も搭載しており、艇先頭部には、簡易トイレも設置しております。

*津波避難救命艇ご説明

津波避難救命艇とは、東日本大震災の時、ある造船所の建設中のがらんどうの船に飛び乗った従業員は、津波とともに流され、また、引き潮で沖に流されながらも全員無事だった事例があります。これを受けて、国土交通省 四国運輸支局がガイドラインを設定し、津波避難型救命艇を製作するきっかけとなりました。

津波発生時には、生命にかかわる3つの要素が発生いたします。

一つ目は、水を飲まない事。海やプールでは海流もなく、不純物も大して混入しておりませんが、津波の濁流は、砂鉄や油などありとあらゆるものが混入しており、飲んでしまった時点で生命の危険となります。

二つ目は、漂流物に当たらない事。濁流によって、車、家、流木等が次々と押し流されてきますので、直撃したらひとたまりもございません。よって津波に巻き込まれた場合、生存率は極端に下がります。救命艇自体も浮力も30t以上あり、建物などに押しつぶされても沈むこともございません。さらに浮沈性があり、海水が目一杯侵入しても、定員を乗せたまま浮き続けることが出来ます。

三つ目は、流れに逆らわない事。水流は見た目以上に大きな力があり、足首程度の水深でも水流がきついと前に進めません。よって、津波に巻き込まれると、流れに逆らい泳ぐことは不可能です。

津波救命艇はこの3つを全てクリアできる唯一の方法だと思っております。

メディアでの紹介もいくつかありました。

静岡新聞 10/9 掲載、建通新聞 10/16 掲載、NHK放送、静岡第一テレビ 10/21 18:00放送 他

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