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2021年度 静岡県立漁業高等学園/膨張式救命筏講習会開催

令和3年8月31日(火)

今年も静岡県立漁業高等学園にて、膨張式救命筏の講習会を開催いたしました。

今年は生徒数22名で、例年より1ヶ月遅い開催となりました。

膨張式救命筏とは、別名ライフラフトと呼ばれており、船舶の遭難時に使用するゴム製の膨張式救命筏となっております。

学園では、将来漁師や船舶関連の職業に就くことから、数年前から膨張式救命筏の講習会を行っております。

午前中は体育館で、小型の筏を使用しての各部位の説明、架台と言われる進水装置の使用説明を行いました。

今年はプロジェクターを導入し、画像を使った説明や、特別講話として、「セウォル号沈没事故」の話をしました。

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午後からは、小川港に移動し、実施訓練を行いました。

まず初めに救難信号(信号紅炎)訓練を行いました。信号紅炎は各メーカーによって使用方法や着火方法が若干異なる為、

出来るだけ多くのメーカーの信号紅炎を体験してもらいました。

*皮手袋着用、消防署・警察署・海上保安部・漁港等の事前連絡・許可を受けて実施しております。

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続いては、救命浮環を使った救難訓練は、救命浮環の正しい使用方法や投げ方を経験することで、今後の有事に役立てて欲しいと思います。

今回は状況や船級によって異なる、大・中・小の3つを使用し、各救命浮環の取り扱いを体験してもらいました。

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そして、いよいよ救命筏の救難訓練です。

実際に膨張の過程を見ることは非常に稀の為、貴重な体験が出来たのではと思います。

筏を沖に流し、実際の遭難時を想定し、着衣のまま着水、怪我人を想定した救助訓練を行いました。

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着衣のままの水泳がいかに困難か、8月とはいえ濡れた服で風を浴びるとかなり体温が低下するなど貴重な体験が出来たと思います。

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最後はみんなで後片付けをして、終了です。

今回の講習会が生徒さんの将来にとって有益になるよう祈っております。