静岡県立漁業高等学園/膨張式救命筏講習会開催
- 2025年07月17日
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令和7年7月16日(水)
今年も静岡県立漁業高等学園にて、膨張式救命筏の講習会を開催いたしました。
膨張式救命筏とは、別名ライフラフトと呼ばれており、船舶の遭難時に使用するゴム製の膨張式救命筏となっております。
学園では、将来漁師や船舶関連の職業に就くことから、数年前から膨張式救命筏の講習会を行っております。
第一部では、膨張式救命筏の概要説明、架台の作動方法、筏乗り込み後の行動などを説明しました。

第二部では、救命筏に搭載されている艤装品の説明をしました。艤装品の中には、命を守るもの、筏の性能を維持するものなどが搭載されており、特に救難食糧と救命水の試食会は好評でした。

第三部では、小川港魚市場に移動し、救難信号の実習を行いました。
出来るだけ多くのメーカーの信号紅炎を体験してもらいました。
*皮手袋着用、消防署・警察署・海上保安部・漁港等の事前連絡・許可を受けて実施しております。

第四部では、救命筏の実ガス膨張試験を行いました。
小川港にて、海上での実施訓練の予定でしたが、悪天候の為、室内での実ガス膨張訓練となってしまいました。

第五部では、引き続き室内で、状況や船級によって異なる、大・中・小の3つを使用し、各救命浮環の取り扱いを体験してもらいました。
最後に講話として、2014年韓国で起こった「セウォル号沈没事故」と、2022年北海道で起こった「知床遊覧船事故」について、事故の怖さ、救命設備の大切さ、船員としての心構えなどを話しました。
